大学通りから住宅街に入った、富士見台第一団地の北側の民家の一角に店舗を構える「焼き菓子工房ポムム」。店頭のショーケースには、アップルパイ、マフィン、スコーンにフィナンシェなどのりんごの焼き菓子が並びます。学生時代からお菓子作りが大好きだったという店主の佐藤方子さんは国立市の出身。

お菓子のパッケージなど商品企画の仕事のかたわら、お菓子作りを独学で学び、フランスへの短期留学なども経て、2007（平成19）年に「焼き菓子工房ポムム」をオープンしました。国立の大学通りの四季折々の風景が好きで、自身がりんご好きなこと、そして旦那さんが青森県出身ということもあり、この場所でりんごの焼き菓子が中心のお店を始めたそうです。
使用している原材料も、素材の味を生かして保存料や添加物は使わず、国産、有機・減農薬が中心。１つ１つ丁寧にやさしいお菓子を作っています。

お店の看板商品でもあり国立 Style にも認証されている「りんごのマカロン」は、北フランスのピカルディ地方のマカロンが原型で、弾力のある独特の食感が特徴。りんごの自家製コンフィチュールをアーモンド生地に加え、一口サイズに焼き上げています。
コンフィチュールには、有機栽培サトウキビから採れた砂糖とカルヴァドス酒（フランスのりんごのブランディ）、青森県産の平飼い卵を用い、保存料、着色料などは不使用。見た目もコロンとしたひとくち大の小さなりんご、ピスタチオで模したりんごのヘタがアクセントで、食べてしまうのがもったいないほどの可愛さです。

そのほか、厚さ2mmに一枚一枚丁寧にスライスした皮付きのりんごをを何層にも重ねた「タルト」も、方子さんの仕事の丁寧さが伺える一品。アーモンドのコクとも相まってりんごの甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、目にも心にもおいしく、大切な人と一緒にシェアしていただきたいタルトです。

ポムムのお菓子には、原材料へのこだわりやていねいなお菓子作り、そして商品パッケージまで方子さんの想いとセンスが詰まっています。「小さなお店ですが、これまでにやってきたことすべてを活かしたお菓子を商品化することができました。」と方子さん。
現在、店頭販売のほかインターネット通販、JR東京駅構内のニッコリーナ エキュート東京店などでも購入することができます。方子さんが丁寧に焼き上げた素材本来の味を感じながら、かわいいりんごの時間をおたのしみください。